空にいたときの記憶

2002年12月28日
いつも通りに

一人で 家路を歩く

いつも通りに

馬鹿でかい音量で 音楽を聴き

いつも通りに

空を見上げて 思いを馳せる

一回 空で風を全身に受ける自分の中の自分を実感して

なんて素晴らしい場所だろうと 感動したことがあった

轟々と大きく 決して打つように強くなく

髪を流す風

流々と形を変え 渦を変え 私の奥へと進む雲

その狭間に 私がいる…

あぁ、空にいるとはこういうことか…

雲にのるとはこういうことか…

嬉しくてたまらなかった!
   
 

…気付けば 私は二本の足で アスファルトの地面を踏みしめている

遠く遠く天空を 嵐のように雲が目に見えて風に流されていく

東… 東へと

つまり 私は西を向いていたわけか

風は正面から 私に吹き付け 体を反れ 流れていった

雲も 私の後方へ動いていっていた

…私は あそこにいたのか…

空にいたときの記憶は未だ 私の中に残る

失われない記憶

失われない過去

失われない感動

空にあるそれを 私は

この地で この命で この自分で

探し求めよう

そう 誓った

そう 誓わされた

それが空の力だと思う

私は惚れた

惚れさせられた


…そして 思う

誰一人として 誰の心からも

…空は奪えない … …

…その個に抱いた空は 壊せない … …


私の中に たゆたう 雲 太陽 月 星 風 空…

そして 共に たゆたい 流れ 眠る …  私  … …

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