感動的な・猫逃走劇

2003年3月15日
店の倉庫に 一匹の野良猫が迷い込んだ

三毛猫のそいつは 外で生きているだけあって とても頭が良い

なかなか見つからないし 人間の巡回ルートを把握して逃げる

でも

三毛には 最大の弱点があった

それは 鳴き声


外には 三毛の仲間だろうか

まるで迎えに来たかのように 野良が集まっていた

外の野良が鳴く

すると 中の三毛も 悲痛に鳴くんだった


夫婦げんかでもしたのだろうか…

「もう許してくれよ、そんなトコから出ておいで」

そう言う相方に

「嫌だ。ここは風もないし、鰹節とミルクが毎日届くの。
 野良よりよっぽどいい」

なんて 言っていたのだろうか

いやいや きっと 寂しくて鳴いていたんだろう

「帰りたい」

って…


  
侵入から四日後…

風のように 速く 駆け出ていった

三毛


‥もう ミルクも 鰹節も 要らない

倉庫の中で静かにしてみても あの鳴き声は 聞こえない‥

寂しい気持ちが少しするのだけど

悲しいかな 私は

猫語がわからない‥


迎えに来ていた猫たちのように

言葉を通じ合えない‥


今日もどこかで あの三毛は

迎えに来ていた 最高の仲間と

よろしくやっているんだろうな なんて

勝手に思ったりしているのだ

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