映画館

2003年4月23日
久しぶりに入った映画館


誰一人として スクリーンの前にはいなくて

たった一人の生物として私が スクリーンの前

灰色の席の間に立つ


外界と内界を別つ 布幕の向こうに広がるそこは

夢と希望と世界の全てを見せる世界

そして 虚構の世界‥


たとえば ここで

私のつくったハナシが流れるとする

観客は少なく

知った顔の多い中で

私の自慢の子供たちが

笑い 泣き 人生の意味の欠片を得ていく

そのとき 私は どんな顔をして

スクリーンに向かっているのか‥

もう私の手を離れて 人様の前に金をとって立つ作品たちを

私はどんな顔をして見上げるのだろうか‥


そんなことを 思いながら

私はまた 自分の夢の中で夢をみてしまう

夢を夢で 終わらせたくないから

今から一歩一歩 進まなきゃいけないのに‥

   

映画館の開演の 合図‥

一つの 世界

一つの 嘘

一つの 真実

一人の 夢をのせて‥‥

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