今日の日記
2003年7月8日人の用事で 高校へ向かう
校舎の前を歩く
木で造った屋根のような形の骨組みを持つ二人組み
窓から身を乗り出し 携帯で話す一人
ちらりと覗いた保健室で 床一面に模造紙を敷いて
展示の用意をする十人ばかり
ロータリーあたりで話す 二人
その下のほうで だまになる四人程度
買出しに行ってきた風体の二人
合唱の練習をする数十人
発声練習の男六人
カラカラ回る自転車の輪でさえ 夏を感じさせ
まじかに迫った文化祭の 緊張感と 期待感
独特の営み
糸切れるまで 上り詰める感情
たくさんの思いの吐息が集まり 始まる
暑い
そんな言葉が適当だ
‥その場所に不適合の私
遠ざかっていた 高揚感を空気越しに感じて
少々にんまりとしてしまう
校舎の終わりを曲り 班棟を目指す
ふァン
懐かしい音がした
たくさんの音が入り混じり 横手の体育館を満たし
外にはみ出してきた
演奏よりも私に苦笑をにじませる 吹奏楽の音出し
ふっと 息を漏らす
‥タイミング 良すぎ‥
彼らの目の前に存在を曝す事など 今の私にはできないし
したくもないけれど
その音だしから伝わる 「これから」の雰囲気
恋しい 胸のうずうず
通り過ぎる
そうか 今日はゲネプロか
誰に対してでもなく 誰に対してでもある
吹奏楽をする?誰か?に
「がんばれ」
そう呟いて私は 横を通り過ぎる
立ち止まらない 今は
心のどきどき 優しく抱えながら
私は通り過ぎる
夏の体育館‥
校舎の前を歩く
木で造った屋根のような形の骨組みを持つ二人組み
窓から身を乗り出し 携帯で話す一人
ちらりと覗いた保健室で 床一面に模造紙を敷いて
展示の用意をする十人ばかり
ロータリーあたりで話す 二人
その下のほうで だまになる四人程度
買出しに行ってきた風体の二人
合唱の練習をする数十人
発声練習の男六人
カラカラ回る自転車の輪でさえ 夏を感じさせ
まじかに迫った文化祭の 緊張感と 期待感
独特の営み
糸切れるまで 上り詰める感情
たくさんの思いの吐息が集まり 始まる
暑い
そんな言葉が適当だ
‥その場所に不適合の私
遠ざかっていた 高揚感を空気越しに感じて
少々にんまりとしてしまう
校舎の終わりを曲り 班棟を目指す
ふァン
懐かしい音がした
たくさんの音が入り混じり 横手の体育館を満たし
外にはみ出してきた
演奏よりも私に苦笑をにじませる 吹奏楽の音出し
ふっと 息を漏らす
‥タイミング 良すぎ‥
彼らの目の前に存在を曝す事など 今の私にはできないし
したくもないけれど
その音だしから伝わる 「これから」の雰囲気
恋しい 胸のうずうず
通り過ぎる
そうか 今日はゲネプロか
誰に対してでもなく 誰に対してでもある
吹奏楽をする?誰か?に
「がんばれ」
そう呟いて私は 横を通り過ぎる
立ち止まらない 今は
心のどきどき 優しく抱えながら
私は通り過ぎる
夏の体育館‥
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