待ち人 寝猫

2003年8月11日
仕方ないことだと わかっている

人間誰でも 大変なときがあるさ

わかってる

だけど

心が 解せない


勉強をしない自分に腹が立ち

その理不尽さに情けなく

将来という暗闇に戦いて 楽を探し 安い気持ちを得て

苦しくて 気持ち悪くて まるで何かに酷く酔っているような感覚で


もうすぐ帰る母親を出迎えると 口実で

アスファルトの駐車場に出る

留まっている車に腰を下ろす つらい体勢


ふと 横を見ると ちょうど街灯の光の切れ目の闇に

白と黒の存在

猫?

アスファルトに白い足を伸ばし 座っているように見えた

その猫が私を見ていたかは わからない

その境界線はアスファルトの灰と夕闇の灰に朧だった


私は 車に座るのを止めて アスファルトに腰を下ろした

全然苦しくなかった

むしろ 空は広く見えるし アスファルトは昼間の熱を吸って温かかった

猫は 何も言わない

私も 何も言わない

ただ やり方によって こんなにも気持ちが楽になる

そんなこと 教えてもらった気がして‥


ほんとにそこに猫がいたかなんて わからない


ただ 「猫」がそこにいて 私も同じ地面に座っていて

暮れる静けさに 身を任せていただけ


 
ひと時 苦しさから解放された時間‥


そしてまた 終わる一日。

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