今日の日記
2003年10月1日母にウォークマンを貸した
先週から 私は耳からの世界との遮断機を失くし
リアルな生が そのまま耳に入り込み 頭に到達している
ヘリコプターの羽ばたきが聞こえた
見上げると タイル上に敷き詰められた雲の下に
小さなヘリコプターが見えた
ばらばらと 騒音を撒き散らし 旋回している
くるくると大きな輪を描いて泳ぐ銀影を 目で追いながら
坂を上る
自分の息遣いよりも 鼓膜を叩く羽音
坂を下りてくる青年も 会社員も おばあちゃんも 小学生も
誰も見上げもしない 飛行物体
空を自由に飛べると思っていた あの頃のように
不思議な魅力も 今は薄い
昔 ヘリコプターや飛行機の音に
彼らの姿を探した私たちは
一体どこへ行ったのか
いつのまにやら消えた景色のように
探しても 見つかりはしないのだ
先週から 私は耳からの世界との遮断機を失くし
リアルな生が そのまま耳に入り込み 頭に到達している
ヘリコプターの羽ばたきが聞こえた
見上げると タイル上に敷き詰められた雲の下に
小さなヘリコプターが見えた
ばらばらと 騒音を撒き散らし 旋回している
くるくると大きな輪を描いて泳ぐ銀影を 目で追いながら
坂を上る
自分の息遣いよりも 鼓膜を叩く羽音
坂を下りてくる青年も 会社員も おばあちゃんも 小学生も
誰も見上げもしない 飛行物体
空を自由に飛べると思っていた あの頃のように
不思議な魅力も 今は薄い
昔 ヘリコプターや飛行機の音に
彼らの姿を探した私たちは
一体どこへ行ったのか
いつのまにやら消えた景色のように
探しても 見つかりはしないのだ
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