今日の日記

2003年10月9日
かきかけの スケッチブック

くすんだカバンに入れる


それは一種のお守り

それは一つの装置

それは一心の安心感‥


スケッチブックの白い面(つら)は

ノートとのそれとはちがう

線も無く 文字も無く ただ白で

自由 とは何かと言われるが

つまりは今 この少し凹凸のある白の画面に

何をかくかは自由なんだ


それは素であり

それは嘘であり

それは欲望‥


しかし例えばそこに線を一つ かいたとしたら

たちまちにして 表情の無い表情はなくなり

自由はなくなり

「私の手にかかって線をかき込まれたもの」になる


それは人生ではない 消す事は出来ない

それは人生である 消しきる事は出来ない


スケッチブックは 私を強くする

何でもできるんじゃないかとも思わせる


だけどそれには『かきかけ』であることが

必要最低条件で‥


結局は幻であるはずなんだ

私は 私を 強くしていかなくちゃいけない‥
 
 

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