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2004年1月30日ホット牛乳はあんまり好きじゃない
ぁ‥ホットミルクっていうのかなぁ、みんなは。
うちはなぜだかホット牛乳。
ホットミルクじゃなくて熱い牛乳でもない。
母が 台所で持って帰って来た仕事を始めてた
これから仕事行かなきゃなのに大変ね
私が笑ったら「あんたも勉強する?」と言われた
正直眠い‥
もうそんなに「早い」起床と言える時間ではない
お早うじゃない 遅ようってほどでもない
勢いよくペシンと叩く。「よっ牛乳〜♪」
‥誰だっけあのハゲ。
噺家の人だ。面白い人だ。
小さい片手なべ取り出して牛乳注いで赤くなったガスストーブの上にかける
「あんたホット牛乳好きじゃないじゃない」
‥やっぱりうちではホット牛乳なんだ
冷蔵庫を開けて前に入れて置いた板チョコの袋を取り出す。
中を見る。
‥‥‥‥‥少ない。
明らかに少ない。
母を振り返る。
母は仕事中。
俄かに沸き立つ牛乳にチョコを入れる
なべの底の焦げ目のように細かく黒く湧き上がるチョコ
かき混ぜかき混ぜ
バターをちょこっと
「ここがみそ★」
バナナを一本 房からとって
庭へ続く「縁側」へ。
さっき私が干した洗濯物が たなびいている
少しあたたかくなった風
少し熱くなった太陽光
足を投げ出し
ホットチョコ牛乳とバナナをもった私
雲ひとつ無い青
空
鳥の声
‥二日前見た 綺麗ななき声をする鳥だって思ってた鳥を 突っついてる
カラスの姿を思い出した
力なく 皮もなく 肉もなく
カラスの嘴からぶら下った特徴のある尾
私は二匹のカラスの間で痙攣するように突付かれる鳥の亡骸を思い出した
ホットチョコ牛乳と バナナを 胃の中へ下す
あの鳥と 同じ泣き声が 聞こえる
‥聞こえる
私はじっと見ていた
悲しいとか苦しいとか嫌悪とか
そういう感情の中で見ていた
時間が過ぎていく
風が抜けていく
あと三ヶ月もすれば多分
私はここにはいないだろう
そう思うと
不味いホットチョコ牛乳もバナナも終わってしまったけど
もう少し
「縁側」に座っていようと思った
私は 求めていた‥
ぁ‥ホットミルクっていうのかなぁ、みんなは。
うちはなぜだかホット牛乳。
ホットミルクじゃなくて熱い牛乳でもない。
母が 台所で持って帰って来た仕事を始めてた
これから仕事行かなきゃなのに大変ね
私が笑ったら「あんたも勉強する?」と言われた
正直眠い‥
もうそんなに「早い」起床と言える時間ではない
お早うじゃない 遅ようってほどでもない
勢いよくペシンと叩く。「よっ牛乳〜♪」
‥誰だっけあのハゲ。
噺家の人だ。面白い人だ。
小さい片手なべ取り出して牛乳注いで赤くなったガスストーブの上にかける
「あんたホット牛乳好きじゃないじゃない」
‥やっぱりうちではホット牛乳なんだ
冷蔵庫を開けて前に入れて置いた板チョコの袋を取り出す。
中を見る。
‥‥‥‥‥少ない。
明らかに少ない。
母を振り返る。
母は仕事中。
俄かに沸き立つ牛乳にチョコを入れる
なべの底の焦げ目のように細かく黒く湧き上がるチョコ
かき混ぜかき混ぜ
バターをちょこっと
「ここがみそ★」
バナナを一本 房からとって
庭へ続く「縁側」へ。
さっき私が干した洗濯物が たなびいている
少しあたたかくなった風
少し熱くなった太陽光
足を投げ出し
ホットチョコ牛乳とバナナをもった私
雲ひとつ無い青
空
鳥の声
‥二日前見た 綺麗ななき声をする鳥だって思ってた鳥を 突っついてる
カラスの姿を思い出した
力なく 皮もなく 肉もなく
カラスの嘴からぶら下った特徴のある尾
私は二匹のカラスの間で痙攣するように突付かれる鳥の亡骸を思い出した
ホットチョコ牛乳と バナナを 胃の中へ下す
あの鳥と 同じ泣き声が 聞こえる
‥聞こえる
私はじっと見ていた
悲しいとか苦しいとか嫌悪とか
そういう感情の中で見ていた
時間が過ぎていく
風が抜けていく
あと三ヶ月もすれば多分
私はここにはいないだろう
そう思うと
不味いホットチョコ牛乳もバナナも終わってしまったけど
もう少し
「縁側」に座っていようと思った
私は 求めていた‥
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