2月3日の日記

2004年2月3日
受験のために訪れた 東京

一番驚いたのは 黄色い雲だった

空気がそれだけ汚いのか

雨が降り出しそうだったのか

空を囲んだビルが薄汚かったからか

ガスのような色  それはレトロな「地球滅亡」映画に出てくるような色だった

 
東京は悪いところだと よく言われる

たくさんのものが ありすぎて 溢れていて

一つのものとして確立できていなくて

どんなに一つの場所に詰め込んでも詰め込んでも

また溢れ返してしまう

そんな場所のような気がした

幅広い横断歩道を渡る人々

電車に詰め込まれる人々

たくさんの人たちがいて

それぞれの人生が止め処なく流れていく

空を見上げれば 空らしい空を見れなくて

でもそれは多分 曇っていたからで

東京の上にだって 空はある

 
空を見上げることが癖になっている私は

そのたびにキャッチセールスの人に田舎人だと見透かされ声をかけられた

無視するたびに心臓はドキドキした

黒人の人と目が合うと恐かった

 
私にとってはまだ 歩きなれない土地だから

だけど

たくさんのものがあるなら

その中から「選択」して手に入れられるのなら

これほど便利な場所もないんじゃないだろうか

「注意」と「選択」を持ち替えながら

この場所の人たちは生きている

人の目線よりも少し下を見ながら

透かし通りながら

この街に人は生きている

 
その場所その場所に 適合の仕方がある

ここが私の夢に近い場所であるなら

一生懸命それを習得するのみだ

 
だけど 空は見上げたい

だから いつまでも私は田舎人だと思われ続けるだろうな

でも そこが私だから それは全然いい

私として この街とも生きていきたい

だからこそ そのチャンスを 掴まなくては。

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