2月19日

2004年2月25日
私に 何ができるかはわからない

ずっとずっとずっと 今までずっと

私に 何が出来るか わからないで生きてきた

 
志望校の合否発表の日

速達は来ない

もうすぐ電話で結果がわかる時間‥

母からの電話

「今の時間で速達が来ないって事は、だめだったんだね‥」

私は頷く 笑って

受話器を 置く

涙が 出た  ふぇっ‥と小さな声

その涙はすぐに 姿を消した

 
おにぎりを食べた 細かく切った梅を塗したおにぎりを

受話器を とった‥

 
 
 

 
私は 情けないほどに弱く 人を芯まで信じることに欠ける人間だ

つまり

その辺にいる人間だ

それでもそれが 私だった

 

 
相談にのってくれていた兄と従姉、そして支えてくれていた人にメールをした

「相談にのってくれてありがとう。本当に色々ありがとう。」

「‥‥応えられなくて‥ごめんね。」

 
‥涙は 出なかった‥‥
 

 
兄からメールが帰って来た

従妹からも 帰って来た

 
兄からのメールを最後まで読めなかった

『ご苦労さん』

その一言に 私の視界は涙で歪んだ

あたたかい  あたたかい言葉だった

あたたかすぎて 私は 携帯の画面を消した

 
涙が溢れた

大切なものを失ってばかりで 気づかなかった

わかっているつもりで もっと ずっと深かった‥

ずっとずっと この人たちは 私を愛してくれていた‥‥

 
 
涙が ぽろぽろと 零れた

悲しい涙でも 悔しい涙でも なくて

あたたかくて 溢れてしまう涙が

ぽろぽろと 落ち続けた

愛とはこんなにも あたたかいものなのかと 思った‥

 
いつもより早めに帰って来た母は、私の代わりに悔し涙を流してくれた

私は母に こんなメールが届いたと 話した

それも最後までは言えず 途中で泣き声に変わってしまった‥

 
 
‥ありがとう

 
心からの、ありがとう。

 
私に何が出来るかは 今も わからない

ただ 大切な人を

こんなにもあたたかい愛で

愛しく思うことはできるだろう

その人のために少し動くこともできるだろう

 
‥私に 何が出来るかは わからないけれど

でも 少し何かが出来るんじゃないかって

そう思うんだ

私はそう思うから

笑うんだ
 
 

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