3月4日の日記

2004年3月4日
悪夢を見た

悲しいと 思う程の合間もない

人が死ぬ

殺される

笑う

夢を見た

 
 

 

その日の前日

友人の家からすぐの湖を見に行った

半分強の月が 空に晒され 漣に白い影を落としていた

美しく 息を呑む光景

月から吹く風が強くて その風景は壮麗を保ってその場に動く画のようにあった

 
そんな愚かなことは もうしない

そう決めていたはずなのに

終わることを求めてどうすると

封をしていたはずなのに

それを忘れさせたのは その風景か 湖の魔力か 私自身の弱さ、か‥

 
仮初めの幸せも

レプリカの恋も

笑わない私も

内から輝く月も

 
存在してはいない いけない いられない‥

 

 

 
声が素通りをして

ただ つまらない言葉だけ あら捜しのように 網にかかって

私を苛立たせる

 

 

 

 

 

 
‥ 悪夢を 見た

 
マシンガンを持った青年が 向かっていった警察官二人を撃ち殺した

栓が引き抜かれたように

太っちょの警察官から幾筋も 血が飛び出た

続く弾丸の連鎖に 彼の体は痙攣していた

私からは 青年は見えなかった

ただ 笑っているだろうと 私は思った

 
今 残るのは

がくがくと血を噴出している警察官と

警察官二人と青年との銃撃戦の中 母親を庇い抱いて

青年を撃て!早く!早く仕留めろ!! と心で叫んでいる

懇願している自分だ‥

 

 

 

 

 

 
 
それは 本当の 悪夢だ‥

 
目覚めた

そこに

誰が待っていてくれたわけでもない

胸くそ悪い

自分がいただけだ‥
 

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