3月2日の日記

2005年3月2日
生命(いのち)が この世に出てくる瞬間を見させてもらった

生命の誕生の瞬間というが

母体の中で彼は既に誕生していた

彼の父親と彼の母親が 体を重ねていた時

たった二つの細胞が出会い 彼が紡がれた

 
紡ぐと表すように

染色体は糸のように

彼を増幅させていく

二人の糸が絡み くっつき 離れ カラム

 
それは 人間も同じだと教えた

それは 馬と同じ

それは 牛と同じ

美徳の技術を持つ人間でも

動物だと 私に教えた

 

彼が泣く

狭い膣を通り抜けるために変形した頭

彼が泣く

経血に濡れた体 細い目

彼が泣く

か細く

彼が 母体から一本の線でつながりながら離れた時

彼女は泣いた

私の目からも 涙が溢れた

 
この世の人間は全て同じ

この世の人間は全て 生まれた

生命 生きる命

生命 生まれた命

生命 生む命

 

命を 紡ぐ

 
  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
‥ 夢を見た

あなたの夢を見た

 
あなたに認めてもらえた夢

あなたに拒否された夢

 

 

 

 

 
どちらも愛おしく

どちらも

私に朝をくれた

 

 

 

 

 

 

 
生命 いつまでも育つ

どこまでも育つ

生きた 命
 

 

 

 

 

 

 

 
あの涙は

止めることなどない

 
あの涙は

震える涙。

命に 反応した

母体の 涙

子どもの 涙

ワタシを紡ぐ 60億の 涙‥

 

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